サンタさんはひとりで仕事ができる・・・

クリスマス直前、皆様何かとお忙しいことでしょう。テレビジャパンからすぐ近くのウォール街では、証券取引所は例年通りクリスマスの照明でライトアップされているものの、全体にいまひとつ元気がありません。ブロードウェーとウォール街のぶつかるあたりには救世軍が出て、募金箱が置かれていますが、寄付をする人の数はそれほど多くありません。

私は毎朝その箱の前を通って通勤するのですが、寄付をするタイミングに毎年迷ってしまいます。12月のアタマ、募金箱が置かれてすぐにお金を入れて、その後一か月近く、「もう寄付しました」という感じで通り過ぎるのも厭だし、クリスマス直前までしないのも気色悪いし・・・。

このあたり、如何にも日本人的な感覚ですね。欧米人にとっての信仰とは「主と自分との一対一の関係」だと言われます。寄付だってそれに似たところがあるでしょうから、自分が納得する時期にすればいいだけの話なのですが。

ところで先日新聞で、「サンタさんはひとりで仕事ができる」という記事を読んで、ショックを受けました。アメリカ各地の郵便局にはこの季節、恵まれない子どもたちから「サンタさん、こんなプレゼントがほしい」という手紙がたくさん届きます。これまで、郵便局はそれを一般の人たちに公開し、市民は子どもたちに匿名でプレゼントを贈るということを行ってきました。それが今年は中止になったというのです。

中止の理由は、プレゼントをしたいと申し出た人の中に、児童に対する性的犯罪の前歴を持つ人間がいることが判明したからなのだそうです。その結果、郵便局の中には「サンタさんはひとりで仕事ができる」という張り紙が掲示され、子どもたちからの手紙は公開しないことが一般に通知されたのだそうです。

犯罪者がからんでくる可能性があるとなれば、郵便会社としてはそうした措置を取らざるを得なかったのでしょうが、何やら悲しい話です。毎年この時期は、アメリカ人が本来持っている助け合いや思いやりの気持が素直に発揮される季節ですが、そうした精神の発露も困難になってきているようです。

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