秋田おばこ

時々深夜、民謡のCDに耳を傾けることがあります。東日本編・西日本編の2枚組ですが、圧倒的に東の曲が良いですね。特に好きなのが『秋田おばこ』。今は故人になった長谷川久子さんの自在な節回しに惹かれます。聴くたびに、これだけの節回しを身に付けるまでには、どれだけの努力があったのだろうと思います。

最近、この『秋田おばこ』に関して面白い発見をしました。友人が昭和初期に吹き込まれたという録音を聞かせてくれたのです。それは、現在の華麗で複雑な節回しとはまったくと言っていいくらい違う、素朴なメロディーでした。それを聞きながら、この曲がここまで洗練されるまでには、記録に残っていない無数の人たちの、真剣な試行錯誤があったのだろうということを思いました。

職場で先輩の残した旧い書類を眺めていて、「どうしてこんな妙な取り決めを結んだりしていたのだろう」などと、不思議に感じることがあります。でもそれは、その時その時でベストの選択だったのでしょう。そして、それらがあって今があるのだと思います。

『おばこ』の古い録音のことから妙な感想になってしまいました。

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