当初の暖かさから一転厳しい寒さになった今年の冬、NYでは頻繁に雪が降ります。一旦積もると、セントラルパークには何日経っても雪が残り、貯水池を一周するジョギングコースからはシャーベット状になった水たまりがなかなかなくなりません。
その池もよく凍りました。氷の上にまた雪が積もり、それがやや凸凹になっている様は、昔オホーツクの海岸で見た流氷を思い出させました。水というのは一気に凍結するものらしく、寒さに慣れているはずの白鳥も、氷に脚を取られて飛べなくなって凍死することがある、と北海道で聞いたことがあります。
池の周囲を走る時、動けなくなっている水鳥はいないか、「白い平原」に目をやるのですが、幸いこれまでそういう不幸な生き物に出会ったことはありません。