人生の喜び

テレビジャパンはウォール街のすぐ近くにありますが、このあたりはお昼の食事を簡単に取れるところが、思いの他ありません。という訳で、毎日の昼食は、(スープ+サンドイッチ屋さん)→会社の前で商売している屋台のホットドッグ→食品スーパーみたいなお店のうどん・・・といったローテーションになります。中でもスープはほぼ中2日の間隔で登場してきます。

と言っても、おひるは定時にはまず食べられません。毎朝パソコンを開くと、日本やヨーロッパからのメールが山のように来ていて、それを何とか片づけると午後1時2時になってしまうからです。

そもそも「これを片づけてから気持ちよくメシにしよう」というのは、日本的な感覚なんでしょうね。以前中国で仕事をした時のことですが、彼等は12時前になるとそわそわしてきて、仕事になりませんでした。良い悪いでなく国民性というものでしょう。

で、14時すぎまでメールを打ちまくったり電話を掛けたりしていると、今度は「どうせだ、15時まで続けよう」という気になってきます。なんで15時か、ですって?実はそのスープ+サンドイッチ屋さん、午後3時を過ぎるとサンドイッチが半額になるんです。そこで空腹をこらえて、3時まで仕事を続けるという訳です。

でもここには盲点があって、その時間になると、1個売りのサンドはもうなくなっていて、私にはちょっと多すぎる2個のセットのものしか残っていないことがあります。当然2個のものの方が1個のよりお値段は高いですから、半額になったとは言っても大したお得にはなりません。

ですから午後3時過ぎ、そのお店に行く時は、「今日は1個のが残っていてくれるかな」と考えながら足を運びます。半額の「1個君」に巡り合えると、それから30分くらいは人生の喜びに浸っていられるような気がします。

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